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執筆者の写真Keiji Takemura

Happy Birthday

先週末は連休でしたね。

10月14日は私の52歳の誕生日でした。


13日から関東の友人たちと旅行に行く予定がありました。

旅行先は岡山です。


13日に岡山駅に集合して、チャーターしたバス(総勢28名)で鷲羽山ハイランドへ。

14日は瀬戸大橋を遊覧船で観覧し、美観地区へ向かいます。



鷲羽山ハイランド、行ったことありますか?

子供の頃にテレビでよくCMを見かけましたが、行ったことはありませんでした。

10年位前に、ネットで突然鷲羽山ハイランドのスカイサイクルがバズりました。

体験したアトラクション好きの外国人が、その恐怖を発信し、世界中にその名が知れ渡ったのです。



そんなスカイサイクルを楽しみにしていました。

入場して地図を確認すると、スカイサイクルは園のもっとも奥に位置しています。

せっかくだから、とまずはメインのスカイサイクルを目指します。


と、そこに現れたのは長い長い階段です。

段は低いのですが、数が多い。

かなりの段数を登ると老朽化して錆びた鉄塔が見えてきました。

廃墟になってるのかな、と思ったらそれはバンジージャンプの塔でした。



一生に一度はバンジージャンプをしたいと思っていたので、いい機会です。

しかし受付が1時間後だというので、先にスカイサイクルに向かいました。

やや階段を下り、降りた先にスカイサイクルはありました。

順番待ちの行列は二列に分かれており、片方は前向きに乗るサイクル、もう片方は横向きで乗るサイクルになっています。

先に前向きに乗って、後で横向きも乗ろうと妻と話していました。


先客たちがサイクルでレールの上を走っています。*

ゴール間近のおおきなカーブは見晴らしがよく、女性二人組が瀬戸大橋を背景にして自撮り写真を撮っていました。

なんだか楽しそうです。

私たちもあそこで写真を撮ろうと決めました。



かつては車体に錆びた箇所があり、「恐怖の理由は老朽化」などとブログで報告されていましたが、全ての車体がキレイに塗装され錆はみあたりません。

これなら安心ですね?



しかし見るのと乗るのでは大違い。

まずスタート地点で乗り込もうとサイクルに手をかけると、思ったよりもずいぶん軽い。

乗り込むと、二人の動きでサイクルがガタつきます。

なんだかフレームのパイプも細いし、強度が心配です。

車のシートベルトがついていますが、ベルトが一部ほつれているなど。

足元の砂をすくう波のような不安がよぎります。



ハンドルを握りペダルを踏み始めると、サイクルがスイスイ進みます。

ペダルは軽く、スピードも出てきました。

最初は地面がすぐ下に見えているので恐くはないのですが、傾斜がついて徐々に地面から離れていきます。

最初のカーブに差し掛かった時に、異変に気付きました。

遠心力で車体が少し傾いたのです。




ほんの少しでした。

下をのぞけば支えるものが何もなく、突然恐怖に襲われました。

落ちたらそのまま地面にたたきつけられる!

思わず私は叫び声をあげてしまいました。

絶叫マシンで叫び声をあげる人たちに全く共感しなかった私でしたが、何の躊躇もなく声が出ました。



この時初めて、レールが異常に狭いことに気が付きました。

車体の幅に対して、レールが狭すぎるのです。

これは左右の安定性に欠けるということを意味しています。

わずかなカーブでも左右に振られてしまうのはこのせいです。



最初はスマートホンで動画を撮影しようと思っていたのですが、手汗でスマートホンを落としてしまうかもしれない、と断念しました。

ハンドルのグリップすら滑るように感じます。



順路は巧妙に樹木に隠されていますが、レールはループしていますので復路と平行に走っていると、先が意外と長いことがわかります。

横揺れが怖いということがわかってからは、そこから先はカーブが見えるたびに恐怖が襲ってきました。

レール自体は水平に作らています。

しかし進むにつれ傾斜のせいで地面とレールの距離が開き、支柱が高くなっていくのがわかります。

死の予感がボルテージを上げていくのに、足を止めてもこのレールから逃れることはできないです。



そしてついに最後の大きなカーブが見えてきました。

順番を待っている時に見えた、女性二人組がうれしそうに自撮りをしていた場所です。

島々を飛び石にして海をわたる美しい瀬戸大橋!

と言いたいところですが、その高さは絶望的です。



高さは16mとビル4階ほどらしいのですが、急傾斜に作られているので、30~50mに感じます。

順番待ちをしている友人が撮影してくれました。

枝で見えませんが、そこには長い支柱が立っているのが隠れているです。

待ち時間中に実際の高さが見えたら、行列を離れる人が出るでしょう。

心憎い演出です。



(笑っているのは大きなカーブを超えてゴールに向かっているからです)





ゴールにつくまでずっと叫んでいました。

思っていたよりずっと怖かったです。

もう二度と乗らない!

(人にはぜひ乗るように勧めたいと思います)

閲覧数:33回2件のコメント

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2 opmerkingen

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Gast
20 okt
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さすがの文章力です。読みながら吹き出してしまいました。押せるなら、いいね👍100個押したいくらいです。

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コメントありがとうございます。

スカイサイクル、おススメです。

最後の大きなカーブを少し下り坂にしたら全員トラウマになると思いました。

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